町田足土の闇日記

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世界からエロと平和をなくさないブログ

ある夜のこと

先日、某エロライターの人と、某飲み屋でお話する機会がありまして。

ボクは、自分が世界で一番オモシロエロい人間だと思っているので、あんまり他人のエロ文章とかは読まないし、どーでもよかったり、興味がなかったりするのですが、
その人は、とても他人に興味がある人みたいで、ボクに対してイロイロなことを言ってくるのでした。

「町田さんは、もっとやれる人だと思う!」
「自分をもっと売っていかなきゃ!」
「売ったぶんだけ、自分の〝あがり〟になるわけだから!」

驚きました。思わず子犬助けて予選落ちするほどに。
そういうこと言う人って、世の中にあんましいないと思ってたので。

なんとなく「はー、そうですか」なんて言いながら、丸い氷が入ったお酒をチビチビ飲んでいたのですが、その人はもっと鼻息を荒くして

「そうですよ!たとえば俺の文章読んだことあります?」

あ、ないです。

「そうですか。じゃあ、今読んでください!」

そう言って、カバンの中から、何人かのライターと一緒に書いた、マンガの公式本を出してきたので、「うわーめんどくさいなぁ」と思ったんだけど、とりあえず「はぁ」と言って、読み始めてみた。

「元のマンガも読んだことないのに、こんなの見せられてもなぁ」と思いながら、30分くらい読んでいたのですが、本当にあたりさわりのない文章で、「この人はいったい何をいいたいのだろう? この本を僕に読ませて、どんなそれっぽい自慢みたいなものをするんだろう?」と疑問だったのですが、「もしかしたら、この一見、おもしろみも意味もない文章の中に、何か秘密があるのでは?」と思い直し、横読みとかをして、それっぽい単語が隠されているのかも?と探していたら、『ふどうのぼくせ』という文字を見つけて、
→『不動のボクセ』→『シュートボクセ(PRIDEのヴァンダレイ・シウバが所属しているジム)は不動だ!』『つまりは、ブラジル最強!』
というメッセージなのかも? と思い、そのライターさんに「シウバは最強、と?」と言ってみたのですが、「は?」と言われ、その後に

「つまり、こういった一般書を書く仕事をきっちり書くこともしつつ、オリジナルの文章を書いていくのが、本当のプロなんですよ、俺は、まだ発表はしてないけど、小説を書きためていて…」

と、ものすごく意外なことを言われて驚いた次第です。




夜中も4時をまわったあたりで、そのライターさんが席を立ち、
「じゃあ、町田さん。また!」
と言われて、帰ったんだけど
ボクはそのあと、自分の焼酎のボトルにマジックで、彼の似顔絵を描いて、そのすぐ横に「プロ」と描いてみた。
すると、それを観たマスターが声を出して笑っていた。